Printed Electronics Asia 07 - September 10-11, 2007 - Cambridge UK

無機プリント・エレクトロニクス − 優れた投資機会

筆者:ピーター・ハロップ博士(IDTechEx社会長)



いずれ三千億ドルに達する事が予測されるプリント・エレクトロニクス市場の出現は薄膜エレクトロニクスの発達に起因します。有機材料のこの発展への貢献は広く知られていますが、現在開発されているデバイスの中でも最高のものは通常、無機材料あるいは有機材料と無機材料を組み合わせた技術を用いています。このような無機材料やデバイスを開発する少数のグループには明るい展望が開けています。IDTechExは初の無機プリント・エレクトロニクス、無機薄膜エレクトロニクスに関する研究を発表しました。ピーター・ハロップ博士によって纏められた主な研究結果は以下に記載されています。

 

シリコンチップはエレクトロニクス産業に広く定着していますが、最低コストのものの価格には何十年も変化が見られず、大面積シリコンは太陽電池と同様に高重量、高価格であり大量販売のためには高額の政府からの補助金が必要とされています。また、単に曲げられるだけでなく真にフレキシブルなシリコンは実用向きの形態では存在しません。 対する薄膜エレクトロニクスはシリコンとは異なって印刷が可能であり、低コスト化の可能性を十分に持ち、センサー、電源、メモリ、ロジック、照明だけに留まらぬ幅広い用途を誇ります。 ここで注目されている材料は半導体だけではなく、誘導体、導体、発光材料など多数に及びます。

 

無機エレクトロニクス、あるいはプラスチック・エレクトロニクスは多くの企業やカンファレンスにて脚光を浴びています。これは、より安定した素材、無機半導体の印刷を可能にする製法の発達や移動度の向上などを含む無機素材デバイスの過去十年間に及ぶ目覚ましい発展によるものです。 この新たな産業の進展は驚異的なものです。 しかし、驚くべき点はまだ沢山あります。エレクトロニクス産業への有機材料の貢献は広く宣伝されており千を超える参加者を惹き付けることに成功していますが、無機材料と無機/有機複合材料を利用するプリント・エレクトロニクス技術においても重大な開発が行われてきました。

 

新しい無機素材に目を向けるという事は、遥かに向上されたコンダクタンスとコストパフォーマンスを持つ導体や最高のプリントバッテリー、量子ドットデバイス、そして10倍の移動度を持つトランジスタ半導体の出現を意味します。これが、従来の10倍の稼働周波数を持つ酸化亜鉛半導体などの無機材料に代表される、コスト、伝導率、安定性各面で桁違いのパフォーマンスを誇る金属/合金ナノ分子インクの新たな世界です。

 

強力な市場成長

 

IDTechExの調査によると無機材料素子と無機/有機複合材料素子に対する出資は2007年現在、合計で4億8270万ドルになります。この出資の大半は確立された市場におけるものであり、フロントガラスの熱線に使用される金属フレークインク、薄膜キーボードや薄膜基板、年間売上が22億ドルのブドウ糖センサーのための使い捨てセンサー等は毎年順調に販売されています。また、2007度の出資額には電気泳動型、エレクトロルミネセンス型、エレクトロクロミック型のディスプレイ、積層電池、そして薄膜太陽電池が大きな影響を与えています。2007年現在、無機半導体を題材とした研究が行われているにもかかわらず、販売されているのはコンセプトや試作品に留まります。しかし、IDTechEx社の解析によると2012年までには無機半導体は薄膜半導体市場の30%、対する有機半導体は70%を占めることになります。

 

IDTechEx社は2017年には合計481.8億ドルの市場のうち40.3%である194.3億ドルは無機材料素子と複合材料素子(プリント・エレクトロニクス、薄膜エレクトロニクス技術を用いたディスプレイ、ロジック、メモリ、太陽電池、電源、センサを含む)への出資に宛てられるであろうことを調査の結果発見しました。これらの調査結果は無機プリント・エレクトロニクスの重要性と企業に与えられたこの事業に参加するチャンスの存在を明らかにしています。IDTechExの最新のレポート、Inorganic Printed and Thin Film Electronics (「無機プリント・エレクトロニクスと薄膜エレクトロニクス」)は幅広い市場調査に基づく市場成長の要因の究明、無機材料事業の参加者と事業に取り組んだ成果、そして将来の可能性が記されています。135を超える表と数値データを元に様々な選択肢、市場傾向、そして新たに開ける技術の応用を厳密に比較します。今まさに急成長を遂げているこの分野を包括する世界初のレポートです。詳細はウェブサイトwww.idtechex.com/inorganicに記載されています。あるいは電話+ 44 (0) 1223 813703またはemail info@idtechex.comにてお問い合わせください

 

 

 

 

 


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