2022年以降の5G:展開状況、業界の課題、市場

2022年以降の5G:展開状況、業界の課題、市場

2022年以降の5G:展開状況、業界の課題、市場
5Gは完全にデジタル化されたコネクテッドな世界への道を開きつつあります。ここ2年間で新しい実地試験が数多く実施されており、商業的な展開が加速しています。さらに5Gは、製造から医療まで幅広い業界で採用され始めています。高スループットと超低遅延により、5Gは3次元ロボット制御、仮想現実モニタリング、遠隔医療制御といった、これまでの技術では対応できなかった数多くの高付加価値領域で利用することができます。5Gは自動車、エンターテインメント、コンピューティング、製造などの業界を再定義し、そうした業界の成長を加速させており、最終的には人々の働き方や暮らし方を変えることになるでしょう。
 
IDTechExは継続的に5G関連トピックスを調査しており、最新版の調査レポート 『5G技術、市場および見通し 2022-2032年』を9月にリリースしました。この市場調査レポートは、急速に拡大する5G市場に影響を与える主要な技術的、産業的および地域的側面を盛り込んでいます。
 
サブ6GHzとミリ波、どちらの周波数帯の方が先を行っているのでしょうか? 5つの主要地域における展開の見通しはどうなっているのでしょうか?
 
5Gとは改良された最新の移動通信技術のことだけでなく、3.5~7 GHz(別名サブ6GHz)、24GHz以上(別名ミリ波)という新しい周波数帯や拡大した帯域幅から生じる新しい特性を指すものです。このため、非常に多くの分野において前世代では不可能だった数多くの課題に取り組めるようになります。IDTechExの調査によれば、全世界の5G商用サービスの56%がサブ6GHz帯で運用されています。サブ6GHz帯の基地局は、そのほぼすべてが都市部にあります。図1は通信事業者が5Gネットワークの構築に用いるネットワーク展開戦略を表したものであり、高い方の周波数帯が主に人口密集地域で使用されることを示しています。
 
 
Figure 1: 5Gネットワーク展開戦略
Figure 2:周波数別の5G商用サービス/プレサービス 
 
周波数帯域の開放スケジュールは国や地域によって異なります。ほとんどの国がサブ6GHz帯を最初に開放しましたが、例外がわずかにあります。例えば、米国の場合、規制当局は最初にミリ波帯を開放し、2021年初めにようやくサブ6GHz帯を開放しました。結果として、各国の5G展開の予測と展開戦略は異なるものになります。 IDTechEx調査レポート 『5G技術、市場および見通し 2022-2032年』では、米国、中国、日本、韓国、欧州の主要5地域における5Gの展開状況と今後のロードマップについて詳しく解説しています。各国政府の戦略や資金調達、主要国の通信事業者の5G展開スケジュールやロードマップ、収益分析などの詳細な地域分析を行っています。

将来の5G発展に不可欠な2つの技術:ミリ波とOpen RAN(オープン無線アクセスネットワーク)

ミリ波はこれまで軍用、衛星、自動車のレーダー通信に使用されていましたが、最近になりモバイル通信用の周波数プールに導入されました。これにより、1ms(ミリ秒)という超低遅延で最大20Gbpsのデータスループットが可能になりました。このような高い周波数は、新しい材料の開発だけでなく新しいデバイスの設計をも必要とします。ミリ波デバイスで過度の伝送損失を防ぐには、誘電率と誘電正接を最小限に抑えた低損失材料や、先進のパッケージングソリューションなどが必要となります。ミリ波通信は波長が短いため、デバイスの小型化と統合化が進んでおり、電力と熱の管理は一層重要になっています。IDTechExは技術面の課題を評価し、それらのボトルネックを克服するための5Gの材料と設計の両方におけるトレンドとイノベーションについて考察しています。また5Gミリ波業界の全体像や、主要有力企業の評価、サプライチェーンの分析、ミリ波技術により実現した垂直アプリケーションについても取り上げています。
 
5Gインフラの展開は5Gの普及を実現するのに不可欠です。IDTechExの調査では、ファーウェイ、エリクソン、ノキアといったレガシー通信システムのベンダーが、5Gインフラ市場で大きなシェアを持っています。2020年ではファーウェイが36%を占めており、エリクソンが27%でこれに続いています。通信事業者はOpen RAN(標準化された相互運用性を備えた分離型RANコンポーネントに基づくネットワークで、汎用的なホワイトボックスハードウェア、さまざまなベンダーのオープンソースソフトウェア、オープンインターフェースの使用を含む)の開発を推進することで、RANシステムの独自性排除、通信業界のベンダーサプライチェーンの多様化、イノベーションの促進、RAN導入コストの削減(5Gの展開は4Gよりも高コスト)、運用コストの削減などを進めています。一部の大手通信キャリアは、2021年半ばに小規模のOpen RAN 5Gネットワークを既に立ち上げています。さらに多くの企業が、将来的にOpen RAN技術を使用して5Gネットワークを展開する計画を立てています。Open RANは5Gインフラ市場にどのような混乱をもたらし、サプライチェーン全体の動きにどのような影響を与えるのでしょうか。Open RAN分野の有力企業はどこでしょうか。Open RANの潜在的ビジネスモデルはどのようなものでしょうか。Open RANはレガシーシステムよりも低コストなのでしょうか。レガシーシステムのサプライヤーのOpen RANに対する姿勢と戦略はどのようなものでしょうか。Open RANの残りの課題にはどのようなものがあるのでしょうか。IDTechExのレポートではこれらの疑問すべてについて詳細に解説していますので、5Gインフラ市場の将来のトレンドの把握にお役立てください。

5G市場予測

5G市場はまさにこれからが本番です。IDTechExでは2032年末までに消費者向けモバイルサービスが8000億ドルの収益を生み出し、5Gマクロインフラ市場が2020年の7倍の規模にまで拡大すると予測しています。この予測は市場の推進要因、制約、有力企業の活動などを慎重に考慮しながら、一次データと二次データの詳細な分析を基に立てたものです。IDTechExの調査レポートには、これまでの設置数(2019~2021年)や、さまざまな項目――世界の5つの地域(米国、中国、韓国&日本、欧州、その他)別に見た5Gモバイルの収益やサブスクリプション、インフラ、5Gモバイルの全世界の出荷台数、5G用固定無線アクセスの全世界の収益、カスタマー構内設備(CPE)の出荷台数、5G用重要部品(パワーアンプなど)――についての10年予測(2022~2032年)を掲載しています。
 
5G市場全体、プレイヤー、技術、機会、課題についての理解を深めるためには、ぜひ、IDTechEx調査レポート 『5G技術、市場および見通し 2022-2032年』をご活用ください。
 
また、IDTechExでは重要な5G技術を詳細に取り上げた市場調査レポートをいくつか発行しています。こちらも併せてご参照ください。

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