次の10年、市場を制するサービスロボットは?
2026年1月7日
サービスロボティクス業界は近年、ロボット技術と人工知能(AI)の進歩により急成長しており、多くの業界での人手不足を緩和すると見込まれています。
IDTechExの最新調査レポート「サービスロボット 2026-2036年:技術、有力企業、市場」で取り上げているサービスロボットは、物流・配送、清掃、農業、水中探査、飲食サービス、ソーシャルインタラクションなど、さまざまな分野の自動化に活用可能です。各用途にはそれぞれ利点があるものの、商用化の進捗段階には大きな差があり、すでに年間数十億ドル規模の売上を上げるまで成熟した分野がある一方で、大きな可能性を持ちながらも、完全な商用化は2020年代後半になると見られている分野もあります。本記事では、サービスロボット市場で短期および長期的に成功する分野について分析します。
物流・配送ロボット市場:10年で600億ドルを超える規模になる見通し
物流ロボットは、もともと厳密に管理・標準化された製造現場向けに開発された多くの作業を担っていましたが、その後サービス分野での倉庫、卸売り、eコマース販売へと用途が拡大してきました。中でも、クレートや棚、場合によっては人を搬送する無人搬送車(AGV)は、工場のような構造化された空間で最初に導入され、走行誘導用に特殊な床材が必要でした。ロボティクス技術の進展により、現在では床面に貼られたマーキング用テープなど、比較的簡易な標識で運用可能となっています。
さらに、空港や大規模フロアなど、構造化されていない環境でも自律走行し、障害物を回避できる能力が高まっています。技術進化に伴い、サービスロボット業界ではAGVから「自律的」または「インフラ不要」な自律走行ロボットへと移行が進んできました。将来的には、より複雑なマテリアルハンドリング作業にヒューマノイドロボットが活用される可能性もあると、IDTechExは予測しており、物流・配送ロボットは、現在だけでなく今後も、最大のサービスロボット市場であり続けると見ています。
清掃ロボット:サービスロボット市場で2番目に大きな分野に
清掃ロボットとは、現場で清掃や消毒の作業を行えるすべてのロボットを指します。新型コロナウイルスのパンデミック期間中に、自動化、遠隔、非接触型清掃への需要が高まったことで関心が拡大し、IDTechExは2036年までに市場規模が200億ドルを超えると予測しています。
清掃ロボットには、ロボット掃除機、床清掃ロボット、消毒ロボットなど、さまざまな種類があります。ロボット掃除機はすでに世界中で広く普及している一方で、床清掃ロボットや配管清掃ロボットの普及はまだ限定的です。ただし、IDTechExは長期的には床清掃ロボットが主流になると予測しています。これらのロボットを含む多様な清掃ロボットについて、調査レポート「サービスロボット 2026-2036年:技術、有力企業、市場」で分析・予測しています。
キッチンロボット:小規模な市場から20倍に成長する見込み
清掃ロボットや物流ロボットと比べ、キッチン・レストランロボットの導入には技術的なハードルが高く、普及を妨げる要因となっています。そのため、キッチン・レストランロボットの需要は全体的に低く、IDTechExは2025年時点の市場規模を5,000万ドル未満と予測しています。しかし、2025年時点の市場規模が小さいことから、今後10年間でキッチン・レストランロボット市場が20倍に拡大するとIDTechExは予測しています。キッチン・レストランロボットには、配膳ロボット、調理用ロボットアーム、完全自動化キッチンシステムなどが含まれます。

物流ロボットと清掃ロボットは、キッチン・レストランロボットや水中ロボットと比べ、市場需要が高く、技術的障壁が比較的低い。出典:「サービスロボット 2026-2036年:技術、有力企業、市場」
IDTechExのレポート「サービスロボット 2026-2036年:技術、有力企業、市場」では、各用途ごとの先進技術と開発段階、ソーシャルロボットや物流ロボットの規制、将来のトレンドへの財務的影響を掲載しています。ロボットの種類別に、想定される用途分野、関連企業を分析しています。また、ソーシャルロボット、配送・物流、消毒・清掃、農業、キッチン・レストラン、水中、捜索救助、建設ロボットなどのカテゴリー別に、10年間の詳細な市場予測を提供しています。
さらに詳しくは、レポート「サービスロボット 2026-2036年:技術、有力企業、市場」でご確認ください。該当ページからサンプルページがダウンロードできます。IDTechExのロボットに関連するレポートは、こちらでご覧いただけます。
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