スマートパッケージングは2033年までに26億米ドル市場に
2023年4月18日
パッケージの役割は、製品を保護し識別することから、魅力的なグラフィックで販売促進することまで、時代とともに進化してきました。スマートパッケージングは、センサー、インジケーター、ワイヤレス通信などの技術を活用し、ユーザーエンゲージメント、製品品質、サプライチェーン効率を向上させる最新の試みです。IDTechExは、これらの技術を活用しブランドと消費者の価値を高めるビジネスモデルを確立することで、スマートパッケージング市場は2033年に26億米ドルに成長すると予測しています。この数字は電子機器のハードウェアをカバーしたもので、インフラ、ソフトウェア、サービスを含めれば、スマートパッケージングの市場価値はもっと高くなります。
IDTechExの調査レポート「スマートパッケージング 2023-2033年」 は、多くの新しい技術に関する調査や情報を提供するIDTechExの新しい調査レポートです。本レポートでは、FMCG(Fast-Moving Consumer Goods)メーカーを含む業界関係者への20回以上のインタビューから、この新しい産業の技術、市場に関する詳細な評価を行っています。エンドユーザーニーズ、複数のアプリケーション評価、NFC/RFIDやプリント/フレキシブルセンサーなどの基礎技術の評価、スマートパッケージングの展開に関する多くのケーススタディについて詳しく解説しています。

IDTechEx predicts that the smart packaging market will grow to US$2.6 billion by 2033. 出典: IDTechEx - 「スマートパッケージング 2023-2033年」
スマートパッケージングの推進要因とアプリケーション
スマートパッケージング市場には、いくつかの顕著な推進要因があります。過去20年にわたる電子商取引の継続的な成長は、一般的なパッケージングの需要を高め、パッケージングデザインの優先順位を変えています。つまり、持続可能性と配送の最適化がより重視され、小売店で従来の買い物客を魅了するデザインはあまり重視されなくなっています。店舗もフルフィルメントセンターの機能を果たすようになってきており、在庫管理の合理化の必要性から、アイテムレベルのスマートラベリングの採用が進んでいます。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、追跡の仕組みにQRコード、ワイヤレス決済にNFC(近距離無線通信)を使用する無線IDの導入が加速しています。消費者がこのような技術を受け入れたことで、多くの企業がスマートパッケージングのユースケースを調査するようになっています。その結果、QRコードやNFCを介してランディングページにアクセスしてくる消費者と接点を持てるなど、企業にとってコネクテッドエクスペリエンスへの大きな追い風が生まれています。
スマートパッケージングは、高齢者層への医療提供を容易にするうえでも役立つ可能性があります。IDTechExのレポートでは、スマートパッケージングを活用した、服薬コンプライアンス(治験参加患者に始まり、最終的には定期的な投薬治療が必要な不特定多数の患者まで)のモニターが可能になるという事例を紹介しています。これを実現するにはスマートブリスターパッケージングが必要です。スマートブリスターパッケージングは、患者の服薬状況を医師が無線通信でモニターできるシステムで、スマートフォンに適切なタイミングでリマインダーを送ることも可能です
技術開発
スマートパッケージングには多岐にわたる従来技術や先進技術が利用されており、多くの場合、用途もさまざまです。例えば、次のようなものがあります。
・ ワイヤレス商品識別用RFID(通常は消費者の目につかないもの)などの識別技術。QRコードや静電容量式インクなど。
・ 盗難防止用電子商品監視機器(EAS)(通常は消費者の目につかない)
・ 温度、衝撃、振動、時間&場所を監視するデータロガー
・ 発光や測定などの機能を備えるインタラクティブなスマートパッケージング(スマートブリスターパックなど)
・ ディスプレイ、センサー、バッテリーを含む、プリンテッドエレクトロニクス、フレキシブルエレクトロニクス、有機エレクトロニクス
・ ケミカルインジケータ:温度や冷凍状態、化学変化を視覚的に表示するインジケータや、農産物や服薬モニター用のアクティブパッケージング
グローバル、スマートパッケージングの詳細評価
IDTechExの調査レポート「スマートパッケージング 2023-2033年」では、スマートパッケージングとインテリジェントパッケージングの課題に加え、その全貌とビジネスチャンスもカバーしています。24社の企業プロファイルをもとに、スマートパッケージングのプレーヤーに関する技術的な洞察と独自の分析を行っています。スマートパッケージングが大きな価値を獲得する可能性については、FMCG企業へのインタビューを含めて議論され、アプリケーションはレポート内の15のケーススタディを使って評価されています。
スマートパッケージングの最新状況を詳しくは理解するために、IDTechExの調査レポート「スマートパッケージング 2023-2033年」をご活用ください。
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