充電インフラ不足を補うバッテリースワップ

充電インフラ不足を補うバッテリースワップ

White car battery swapping station

車体とバッテリーの分離

電気自動車(EV)の従来のケーブル式充電は今、バッテリースワップというもう1つのソリューションによって補完されつつあります。現在、各種セグメントにおいてさまざまなスワップ対応車両が市場に投入されようとしています。2021年を見ると中国の全EVのうちの8%がスワップ対応でした。それらすべてに共通するのは、充電、交換、アップグレードが可能なバッテリーパックであることです。固定式バッテリーのEVとは対照的にそのようなスワップ対応車両には、フル充電されたバッテリーを3~5分で取り付けることができます。IDTechExの最新調査レポート 『電気自動車向けバッテリースワップ 2022年-2032年:技術、プレイヤー、見通し』では、乗用車、バイク、トライク、事業用大型車セグメントにおけるスワップについて、それぞれの現在の市況を調査しています。本レポートでは、NIO(上海蔚来汽車)やAulton(奥動新能源)などのマーケットリーダーや、アンプルやパワースワップなどの新興企業によるスワップステーション内の機械機器の内訳をご覧いただけます。

EV用バッテリー:充電か交換か

バッテリースワップには多くのメリットあります。1つには一般的にEVとガソリン車との間にある時間のトレードオフを逆転させることがあります。EV所有者の多くは一晩中コンセントにつないで何時間も充電しています。一般的に急速充電器は30分弱でバッテリーを80%まで充電できるようになっています。しかし、バッテリースワップステーションの中には、その時間で数十台の車を100%まで充電できるところもあるのです。乗用車、トラック、バスの場合はユーザーの操作が不要なため、ドライバーはEVの車内に座ったままで、重いケーブルの取り回しについて心配しなくてもいいわけです。スワップステーションでバッテリーを一元的にトリクル充電することで、DC急速充電に伴うバッテリーの劣化をなくすこともできます。このIDTechExの調査レポート『電気自動車向けバッテリースワップ 2022年-2032年:技術、プレイヤー、見通し』では、スワップのバリューチェーン上にいる電力会社、バッテリーパックメーカー、自動車メーカー、バッテリーリサイクル事業者にとっての新しいビジネスチャンスを取り上げています。

新ビジネスモデル

バッテリー・アズ・ア・サービス(BaaS)は、EVを称賛したりバッテリー技術の未来を語る数々のバズワード中でも最新のものです。このBaaSを可能にするのが、バッテリーのコストを車両そのものから切り離すバッテリースワップです。バッテリーの保守、健全性維持、所有に伴うコストは、スワップサービスを提供する会社が負担し、EV購入者は必要に応じて使用した分を支払うだけいいのです。本レポートではAC充電とDC充電のスワップコスト比較、総所有コスト(TCO)分析や、この新しいビジネスモデルの収益性を包括的に調査した結果などについても解説しています。

電力網サポートユニットとしてのスワップステーション

交換して取り出した空のバッテリーは、電気代が安い時期や需要が低い時期に充電することができます。そうして充電を行ったバッテリーの所有者は、その電力を割増価格でドライバーに売ったり、価格が高い時期や供給が逼迫している時期に電力網に売り戻したりすることもできます。再生可能エネルギーを取り込むことで、需要と供給のバランスを取ることもできます。交換用として待機させているバッテリーはその間にエネルギーを吸収し、ピーク時にはそのエネルギーを逆に供給することができるのです。IDTechExの最新レポートでは、スワップステーションのネットワーク拡大が、世界で増加する再生可能エネルギーの供給をサポートするのに必要な大規模な定置型エネルギー貯蔵を構築するうえで最も経済的な方法の1つになる可能性があると予測しています。

成長するバッテリースワップ市場

ひと目でわかるバッテリースワップ市場  Source: IDTechEx - 『電気自動車向けバッテリースワップ 2022年-2032年:技術、プレイヤー、見通し』
 
電力網に制約のある都心では、バッテリースワップステーションのネットワークが登場し、大衆市場のEV所有者に充電サービスを提供できるようになるでしょう。この業界ではCATLやSKイノベーションなどのバッテリーメーカーが多額の投資を行ったり新規参入する動きが見られます。かつて消える運命にあった技術が、今や将来の問題を解決するために政府の支援によって復活しつつあります。IDTechExではスワップが事業用車両やマイクロモビリティのセグメントにとって非常に有望であると考えています。IDTechExの予測では世界のバッテリースワップインフラの1年当たりの市場価値が、2032年までに220億ドルを超える見込みです。すでに中国がタクシー、トラック、自家用車セグメントにおいてスワップの効果的な使用法を実証しているのに対し、アジアの他の地域はバイクとトライク向けにスワップのエコシステムを推し進めています。IDTechExの最新レポート『電気自動車向けバッテリースワップ 2022年-2032年:技術、プレイヤー、見通し』では、パックおよびモジュール式スワップ技術、エネルギー貯蔵機能、主な有力企業のビジネスモデルについての詳細な洞察を提供しているほか、スワップステーションの展開に関する車両セグメント別・地域別の10年間の詳細な市場予測も掲載しています。また、バッテリーパックの標準化、コンダクティブ充電ネットワークのサービスエリア拡大、巨額の資本コスト、長い設置時間など、中国以外の地域で導入する場合の主な課題も取り上げています。
 
EV用バッテリースワップに関して、さらに詳しくIDTechEx調査レポート『電気自動車向けバッテリースワップ 2022年-2032年:技術、プレイヤー、見通し』をご活用ください。
 
IDTechExでは、100を超える各種モビリティセクターにわたって電気自動車の導入、バッテリーのトレンド、需要を追跡しています。本レポートは、電気自動車・エネルギー貯蔵に関するその広範な調査の一部となります。
 
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