導電性インク、ペースト:すべてが変化

導電性インク、ペースト:すべてが変化

Dr Khasha Ghaffarzadeh
導電性インク、ペースト:すべてが変化
導電性インク及びペースト業界は1800トンの需要を生み出すでしょう。IDTechExの調査レポートでは、この数字が2026年には2200トンにまで成長すると予測しています。この業界は再び息を吹き返し、今や、文字通り全てが変わりつつある業界となっています。伝統的な市場は、性能要件と製品開発のリーダーシップをめぐって、これまでにない激動を経験しつつある一方、様々な新興市場が新たなフロンティアを切り開きつつあります。
 
IDTechExの新しい調査レポート 「導電性インクマーケット 2016年―2026年 フォーキャスト、技術、プレイヤー 」conductive-ink-markets- 2016-2026: Forecasts, Technologies, Players は、導電性インク及びペースト市場についての最も包括的で、最も信頼できる展望を提供し、アプリケーション別及び材料・インクの種類別の今後10年の詳細な市場予測を提示します。市場予測は、インクレベルのトン数と売上高で示します。このレポートはウエブサイト上で直接購入することができます。ご注文はこちらから。また、請求書の発行も可能です。お問い合わせはIDTechEx日本法人 アイディーテックエックス株式会社 m.murakoshi@idtechex.com まで。お見積書も発行いたします。
 
当社は、17以上に上る既存の及び新たに生まれつつあるアプリケーションのセクターについて詳細な分析を提供します。具体的には、シリコン系太陽電池、 UF/UHF RFID(無線自動識別装置)タグ、タッチスクリーン・エッジ電極、自動車、インモールド・エレクトロニクス、E-テキスタイル、3D アンテナ、3Dプリンテッド・エレクトロニクス、デスクトップPCBプリンター、ITO代替製品、OLED照明等です。
 
この調査レポートreportは、長年にわたる研究に基づいています。当社のアナリストは、長い実践的経験を有しているのみならず、導電性インク及びペースト業界の第一線で活動し、市場規模で数十億ドルを生み出すこの業界の中心的な役割を果たしてきました。この5年間だけで、当社チームは様々な種類の導電性インク及びペーストに関係する50以上のユーザー及びメーカーにインタビューを行い、その内容を精緻に分析してきました。アナリストは毎年、この市場についての新しい知見を加えながら、当社の分析、考察、そして予測をより精密なものにしています。
Ten-year market projections split by application. Full figures in the IDTechEx Research report 'Conductive Inks 2016-2026: Forecasts, Technologies, Players'. Note that ink selling prices have declined thanks to a decline in raw metal prices but also pressured margins, resulting in a decrease in our revenue forecasts. Source: IDTechEx
太陽光発電
このセクターでは、全てが変化しつつあります。ペーストレベルでは、市場を支配してきたサプライヤーの先頭集団が現在、その主導的な立場をかつてローコスト・ロークオリティと評されていた集団に譲り渡しつつあります。この傾向は短期間続くでしょうが、長期的に見た場合、当社では最終的にすべて中国の業界へ移行するものと予測しています。パウダーレベルでは、支配的なメーカーが依然としてクオリティの面で顕著な優位性を保持しているものの、最近起きた生産中断の事態を受けて、エンドユーザーは多様なメーカーと取引せざるを得なくなっています
タッチスクリーン
この市場は衰退の方向へと向かいつつあります。最高級携帯電話において狭ベゼルデザインが採用されたことによって、性能要件が標準的PTF(高分子厚膜)とスクリーンプリンティングの限界を超えたため、光硬化型ペーストに市場を開放しつつあります。この傾向は続き、長期的にはプリンティングに対する競合的アプローチに有利に作用するでしょう。標準的なPTFは市場を失い続けるでしょうが、コスト面での優位性とローコストデバイスの増加によって相当量の市場は残るでしょう。とはいえ、この市場においては激しい価格競争が続き、利益率はさらに低く抑えられるでしょう。
3Dアンテナ
3Dアンテナのためのエアロゾル沈着が勢いを増しています。この技術は、アンテナを3次元の物体の表面に直接沈着させることを可能にし、スペースを節約することができます。さらにこの技術は、ソフトウェアにおける変化によってデザインの変化も促進します。現在、3Dアンテナは、コストの面でもLDS(レーザー直接構造化)技術と競合しています。当社では、エアロゾル沈着が家電製品にアンテナを付ける主要な方法となり、これによって銀ナノ粒子インクの市場機会を創造するものと予測しています。
インモールド・エレクトロニクス(IME)
IMEはフォードの失敗の後、復活しようとしています。この技術は、エレクトロニクスと2次元シート上の画像印刷を結合させ、それを3次元の形へと成型または型にはめ込むものです。IMEは単純なエレクトロニクスを3次元の形の物体へと美しく魅力的な方法で構造的に統合することを可能にします。IMEは、特に大量生産に適しています。また、自動車業界と家電業界の双方で需要を見出すでしょう。現在でも生産方法の改善と最適化の余地が残されています。バリューチェーンも、まだしっかりとは確立されていません。
ストレッチャブル・エレクトロニクス
エレクトロニック・テキスタイル(E-テキスタイル)は、現在成長の端緒についたばかりです。IDTechExの調査レポート「E-テキスタイル2016年-2026年 技術、マーケット、プレイヤー」e-textiles-2016-2026-technologies-markets-and-playersではこの市場は最終製品レベルで、2015年の1億ドル前後から2026年には320億ドル前後へと飛躍的に拡大するものと予測しています。このレポートはウエブサイト上で直接購入することができます。ご注文はこちらから。また、請求書の発行も可能です。お問い合わせはIDTechEx日本法人 アイディーテックエックス株式会社 m.murakoshi@idtechex.com まで。お見積書も発行いたします。
インターコネクトとセンサーが、新しく登場しつつあるゆるE-テキスタイル製品の中核的な要素です。ここではプリンティングは、テキスタイル業界にとって馴染みのあるポストプロダクション処理の1つであることから、価値を付加することができます。そのため、印刷された導電線を持つE-テキスタイル製品とプロトタイプの数が急速に増えています。現在のインクは必要とされる性能要件のすべてを満たしているわけではないため、イノベーションの余地が残されています。この背景には、接着性、耐水洗性、延伸性に関する技術的要件の厳しさがあります。
3Dプリンテッド・エレクトロニクス
3Dプリンテッド・エレクトロニクスは、自由に成型することができる特別仕様のスマートエレクトロニック製品の基幹技術となり得るものです。そして標準的なプラスチック基板の3D印刷の概念を変える可能性があります。昨今の各種アプローチや機器、インクサプライヤー、プロトタイプなどの増加からも明らかなように、3Dプリンテッド・エレクトロニクスに対する関心が一段と高まっています。とはいえ、まだいくつかの技術的課題が横たわっています。特に印刷され埋め込まれた導電線は低いアニーリング温度(80度以下)でも高い導電性を示すことが必要とされます。
デスクトップPCBプリンティング
プリンテッド・エレクトロニクスは、「プリンティング」をプリント回路基板(PCB)業界に復活させたいと考えています。最近の傾向としては、市場の中でも趣味としての愛好家用と業務用の双方をターゲットとしたPCBデスクトップ・プリンターが増加しつつあります。愛好家のためのマシーンは単純なシステムのもので、それほど精密でない幅の広い溝を用いた片面または両面のPCBの作成が可能です。これは単純なCNCフライス盤と競合しており、最終的には競争に敗れるでしょう。これとは対照的に業務用のデスクトップ・プリンターは、精緻な多層PCB基盤をターゲットにしており、試作品を作る時間を短縮し、デザイナーが組織に回路IPを置いておくことを可能にすることを目指しています。また、少量ベースのコスト面で標準的なプロセスと競合し得るものになることを目指しています。インクジェット印刷による導電線は、導電性が高く、幅の狭い線でなくてはならないため、銀ナノ粒子インクの需要を増大させるでしょう。
RFID
RFID(無線自動識別装置)は、2026年にはタグレベルで70億ドルを超える大きな市場になるでしょう。プリンティングは再び、RFIDアンテナ製造のための真に実力のある競争者になりつつあります。銀価格が下落し、BoMコストを押し下げていますが、この業界はまもなく稼働率の限界に達しようとしており、そのため、新しい工業プロセスに対する投資が活発になると予測されています。UHF/HF RFID企業は、すでにRFIDアンテナ・プリンティングを採用し始めています。IDTechEx社では、この傾向が今後も続くものと予測しています。
更に詳しい内容はIDTechExリポート 「導電性インクマーケット 2016年―2026年 フォーキャスト、技術、プレイヤー 」conductive-ink-markets- 2016-2026: Forecasts, Technologies, Playersをご覧ください。