IDTechEx、自動車向けプリンテッドエレクトロニクスの市場規模は2031年までに127億ドルに達すると予測

Dr Matthew Dyson
IDTechExは、自動車の設計・製造のあらゆる側面におけるプリンテッド/フレキシブルエレクトロニクスの現状と、今後の移行によってもたらされる将来の機会についてまとめた調査レポート「車載向けプリンテッド・フレキシブルエレクトロニクス 2021-2031年: 技術および市場」を発行しました。
 
自動車業界では、電気自動車への技術的移行と自動運転技術の向上が同時に進むなど、エキサイティングな時代を迎えています。それに伴い、プリンテッドエレクトロニクスやフレキシブルエレクトロニクスなどの多くの新技術にも幅広い機会が必然的に生まれています。たとえば、薄いフレキシブル基板上に電子回路を実装可能になったことで、電気自動車の重要な要素の一つである軽量化が可能になります。さらに、フレキシブルエレクトロニクスにおけるコンフォーマル性は、平面の代わりに有機的な曲線を取り入れる自動車内装デザインの新しいトレンドに非常に適しています。
 
調査レポート「車載向けプリンテッド・フレキシブルエレクトロニクス 2021-2031年: 技術および市場」は、電動化、自動運転、差別化のためのインテリアへの注力という3つの重要な技術的変遷を中心に構成されています。
 
EV  電気自動車への移行は、複数の国がガソリン・ディーゼル車の新車販売を2030年代のいずれかの時点で禁止すると発表したことで加速しています。車両の重量当たりの航続距離を伸ばすには、EV用バッテリーの機能を常に最大限に効率的に発揮させることが望ましいのは明らかです。しかし、バッテリー容量は温度に大きく左右されます。このことが、プリンテッド温度センサーアレイによる局部的温度モニタリングや印刷ヒーター(同様の機能性フィルム内に組み込んだヒーター)の市場機会を生み出しています。
 
自動運転レベルの向上  現在では、あらゆる価格帯の車両に、高性能な「先進運転支援システム(ADAS)」が搭載されています。自動運転レベルは徐々に向上が進み、10年以内に一部の車両でレベル5の完全自動運転が実現すると予想されています。これに伴い、多様なセンサー技術、透明ヒーター、一体型アンテナ、さらには歩行者にメッセージを伝えられる低解像度の外装用フレキシブルディスプレイなど、自動運転関連機能の市場機会が生み出されます。
 
差別化はパワートレインから内装・運転席へとシフト  自動車メーカーは、自社製品の差別化を図るため、内装のデザインや機能をより重視するようになっています。プリンテッドエレクトロニクス・フレキシブルエレクトロニクスが持つ軽量かつコンフォーマブルな特性を考えると、自動車関連で最大の機会をもたらすのは、内装用途であると言えるでしょう。このトレンドは、ディスプレイの使用箇所が急速に増えていることにも既に見て取れ、さらには曲面ディスプレイやフレキシブルディスプレイの採用にまで広がっていくはずです。
 
ヒューマンマシンインターフェース(HMI)技術、簡単に言えば圧力センサーやタッチセンサーのことですが、これは特に有望です。プリンテッド圧力センサーは、すでに着座センサーで広く使用されていますが、機械式スイッチを使わずとも、純粋な静電容量式タッチセンサーよりも幅広い入力信号が出力可能なことから、コントロールパネルでの利用が期待できそうです。
 
このようなタッチセンサーの多くは、インモールド・エレクトロニクスによって製造されることになるでしょう。インモールドエレクトロニクス(IME)は、電子回路と熱成形プラスチックを組み合わせることで、センターコンソールやオーバーヘッドコントロールパネルなどの一体型システムの大幅な軽量化や簡素化を可能にし、また製造容易性にも寄与します。実際IDTechExでは、IMEの市場規模が2031年までに約13億ドルに達すると予測しています。
 
車の内装におけるプリンテッドエレクトロニクス・フレキシブルエレクトロニクスの市場機会として、ほかには人が触れる場所(タッチポイント)にヒーターを組み込めるようにする印刷ヒーターなどがあります。これは換気システムによる室内暖房よりもずっと効率的で、なおかつ応答性にも優れています。また、フレキシブルな印刷ヒーターは透明にすることさえ可能です。
 
概要
要約すると、電気自動車や自動運転車への移行により、プリンテッド・フレキシブル・エレクトロニクスの広範な可能性が生まれているということです。これらの技術には、EV用バッテリーや内装用HMIコンポーネント、ディスプレイに内蔵されているセンサーや、インモールドエレクトロニクス(IME)などの新しい製造方法、さらには外装の加熱や照明などもあります。
 
「車載向けプリンテッド・フレキシブルエレクトロニクス 2021-2031年: 技術および市場」では、11の応用分野におけるプリンテッド/フレキシブルエレクトロニクスの現状と機会を解説するとともに、売上高と数量によるプリンテッドエレクトロニクスの自動車市場の10年予測、複数の応用事例、商業的および技術的な準備状況の評価などを紹介しています。また、アーリーステージの企業や既存の企業へのインタビューをもとに、複数の企業プロファイルも掲載しています。
さらに詳しくは、IDTechEx調査レポート「車載向けプリンテッド・フレキシブルエレクトロニクス 2021-2031年: 技術および市場」で、ご確認ください。
 
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Top image: Applications for printed/flexible electronics in vehicle powertrains, interiors and even exteriors. Source: IDTechEx