金属積層造形は2032年までに180億ドルへ回復

Sona Dadhania
新型コロナウイルスがもたらした激動の後、金属積層造形業界はどうなるのだろうか?と、多くの人が考えていました。このパンデミックは金属積層造形の主要ターゲット市場である航空機に大きな影響を与えました。さらに世界的なサプライチェーンの混乱により、企業は事業の再評価を行うことになりました。このような環境の中で金属積層造形はどのように推移してきたのでしょうか?
 
年平均成長率(CAGR)が18.8%に達する金属3D造形は、活気のある分野であることは明らかです。交換部品の在庫削減から複雑な生産部品の製造まで、付加価値のあるユースケースを見つけることで、多くの主要産業で金属AM(積層造形)の導入が進みつつあります。IDTechExではこの状況の中から金属AM市場に影響を与えるいくつかのキートレンドを特定しました。
 
Source: IDTechEx

低価格プリンター

レーザー粉末床溶融結合や電子ビーム溶解のような確立された技術を用いるプリンターは30~50万ドルのものが多く、100万ドルを超えるものも少なくありません。金属3D造形を導入するには多額の費用が必要なことから、中小企業にとって高い障壁が立ちはだかります。この導入に際する障壁を下げるべく、Xact MetalやOne Click Metalといった企業は、プリンターを10万ドル未満の手頃な価格で提供することに注力してきました。

材料ポートフォリオの拡充

金属AMの普及が限定的な要因の1つは、金属を造形できるサイズが限られていることです。過酷な用途に利用できる高性能金属が比較的少ないだけでなく、キロ当たりの価格が数百ドルを超える金属粉末も少なくありません。これに対処すべく、材料のスタートアップ企業はアルミニウムなどの高性能な金属や、ペレットやスラリーといった代替形状の原料を模索しています。

バインダージェッティングへの新規参入者

ExOneとvoxeljetの主要企業2社がバインダージェッティングの商用化に成功して以来、この分野で優位に立ってきました。ところが金属バインダージェッティングにより金属部品の大量生産が実現するという見込みから、独自のバインダージェッティングプリンターを発売する企業が増えてきています。注目すべきはこの中にGE、HP、デスクトップメタルといった大手企業が含まれていることです。IDTechExではバインダージェッティング分野は中期的に競争が激しくなると予想しています。

グローバルサプライチェーンおよび現地生産化

急騰する輸送コストと労働者不足はグローバルサプライチェーンの混乱の一因となっています。これによりグローバルな生産によるリスクを軽減するために、現地生産化に再び関心が寄せられています。このような環境の中、金属AMは現地生産化を容易にすることで注目を集めています。

印刷工程における継続的なイノベーション

DEDやEBMなどの確立された印刷技術には、造形速度の遅さや解像度の低さなどの短所があることがよく知られているため、特定の用途では導入が進んでいません。このような短所のせいでスタートアップ企業は既存の技術に独自のバリエーションを加えたり、代替技術を商用化したりするようになっています。 IDTechExの最新調査レポート『金属積層造形 2022-2032年: 技術、市場、見通し』は、金属AMの技術開発の限界と機会を特定するベンチマークスタディにより、金属AM技術の展望を検証しています。

独自の印刷技術を基に設立された受託造形企業

3D造形に携わる企業の典型的なビジネスモデルは、顧客向けにプリンターを製造販売することでした。一部の企業はこの戦略に伴う問題を念頭に置いたうえで、自社の部品生産専用に独自の造形技術を使用することを選択しています。これらの受託造形企業は多額の費用やAMに熟練した労働力の必要性など、AMの導入を阻む基本的な障壁をなくすことで、金属積層造形に新たなエンドユーザーを呼び込む可能性があります。

金属積層造形の市場見通し

IDTechExの最新調査レポート『金属積層造形 2022-2032年: 技術、市場、見通し』は金属AM技術と材料市場を10のプロセスカテゴリと9の金属材料カテゴリで慎重に区分しながら、金属AM市場の将来の収益、インストールベース、材料需要を予測しています。さらに各金属印刷技術を分析し、金属AM材料市場に関する詳細な考察を提供しています。また、主要プレイヤーのインタビューに基づく企業プロファイル、技術ベンチマーク調査、10年間の詳細な市場予測、アプリケーションケーススタディも提供します。
 
金属積層造形の技術、プレイヤー、市場予測の理解には、IDTechExの最新調査レポート『金属積層造形 2022-2032年: 技術、市場、見通し』をご活用ください。
 
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