二酸化炭素有効利用の未来を探る_IDTechExの新しい調査レポート

Dr Hydra Rodrigues
気候変動の影響緩和が世界の最優先事項の一つとなっている今、二酸化炭素の有効利用 (CO/2U) 技術にも関心が向けられています。二酸化炭素の有効利用(炭素技術)には、人為起源二酸化炭素の生産的利用、つまり固定発生源や空気中から二酸化炭素を回収し、燃料、化学物質、プラスチック製品、コンクリート製品などの役立つ製品をつくることが挙げられます。IDTechExの最新レポート『二酸化炭素(CO2)有効利用 2022-2042年: 技術、市場予測、有力企業』では、技術、経済、環境の観点から、 CO2Uの主な道筋の実現可能性を分析しています。
 
CO2U業界は、世界各国の意欲的な環境目標を達成するための解決策として注目度を高めています。そのほとんどはヨーロッパや北米に集中しているものの、現在は商業化を目指す多くのプロジェクトが稼働中あるいは建設中であり、さらに多くのプロジェクトが公共投資や民間投資の下で待機中の状況にあります。LanzaTech、CarbonCure、Liquid Windなどの二酸化炭素技術企業によれば、法制度による強力なインセンティブ(カーボンプライシングや炭素税など)が整備されていなくても、各社のソリューションに高い関心が集まっているということです。
 
IDTechExでは、CO2U 市場はこの10年で低速ながらも着実な成長を遂げた後、2030年代以降に急成長し、気候への取り組みの増加や有利な法的枠組みに後押しされる形で、2042年までには市場規模が2850億ドル超に達する可能性があると見ています。CO2U 市場は、二酸化炭素を原料とする建設資材(コンクリートや骨材など)がその好ましい熱力学特性やCO2 を永久に貯留する能力により市場シェアを獲得しつつあるように、さらなる用途の広がりとともにより多様性に富むものとなるでしょう。
アプリケーション別CO2 有効利用市場シェア 2022 - 2042. Source: IDTechEx.

排出物を価値に変える

CO2の有効利用については、熱化学的、 電気化学的、光化学的なアプローチや微生物利用によるアプローチ、それらの組み合わせのほか、無機化によるアプローチなどのさまざまな道筋があります。CO2は熱力学的に安定した分子であるため、こうしたアプローチの多くでは、大量のクリーンエネルギー、触媒、統合プロセス、あるいは低炭素水素の直接的利用が必要になります。それぞれの道筋には別個の推進要因と障害があり、特定の状況でのみ実現可能という場合もあります。たとえば、合成燃料は良くてもカーボンニュートラルという結果に終わるものの、低エネルギー密度のバッテリーや水素が使えない用途(航空機や、船舶・トラックによる長距離輸送など)の脱炭素化において重要な役割を果たす場合があります。
 
最も収益性が高く、気候変動対策に実際的なメリットをもたらす技術に資源を割り当てるには、新興のCO2業界の中で最も付加価値の高い用途を見いだすことが重要です。IDTechExの最新レポート『二酸化炭素(CO2)有効利用 2022-2042年: 技術、市場予測、有力企業』では、CO2U業界で開発中の有望なプロセスの見通しや、各技術や最終製品の長所と短所についても解説しています。この市場レポートには、CO2の有効利用を担う業界のグローバルなアウトルックとともに、今後20年間にわたってCO2U業界を形づくることになる技術、経済、環境の各側面についての詳細分析が示されています。
 
さらにこの最新レポートでは、原油増進回収、建設資材、液体・気体燃料、ポリマー、化学物質などの分野のほか、生物学的生産量(温室作物や藻、発酵)の増加を見込める分野におけるCO2の利用事例について、各分野における技術的なイノベーションや市場機会を探りながら考察しています。また、今後20年間のCO2技術の展開を11の最終用途にカテゴリー分けした詳細な予測とともに、取材を通じて得られた20社以上の企業のプロフィールもご紹介しています。
 
IDTechExでは、CO2を原料とする建設資材や燃料がCO2の利用に大きな可能性をもたらすと見ています。ただし、これは排出側とCO2ユーザーをつなぐ優れたサプライチェーンが整備され、さまざまなCO2排出源、クリーンエネルギーの普及、さらには法的な優遇措置などの条件が整った場合にのみ実現されるでしょう。たとえば、CO2を原料とする化学物質(メタノールを除く)やポリマーは、そのスケールが比較的小さいため気候変動の緩和能力は限られているものの、その高い市場価値と原材料費低減の可能性があるため、非常に高い市場ポテンシャルを有しているのです。
 
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