さまざまな産業に革命をもたらすサービスロボット

さまざまな産業に革命をもたらすサービスロボット

さまざまな産業に革命をもたらすサービスロボット
サービスロボットはロボット技術と人工知能(AI)の進歩に後押しされ、近年急速に成長しており、おそらく複数の産業にわたる労働問題の軽減に役立つと考えられています。
 
サービスロボットは物流・配送、清掃、農業、水中探査、フードサービス、社会的交流などいくつかの産業の自動化に利用することができます。用途ごとに特長はあるものの、商業化の進展具合はそれぞれ大きく異なっており、年間収益で数億ドルを上げるほどに開発が進んでいるものもあれば、大きな可能性があるにもかかわらず、まだ成長途上にあり、完全な商業化にまでこぎつけるのが10年後になると見込まれるものもあります。
 
規制はサービスロボットの利用に対する大きな障壁になるか? 新型コロナは規制緩和の機会となるか?
 
相対的に適切に制御された環境で稼働する従来の産業用ロボットと比較すると、多くのサービスロボットはたとえば水中ロボットが深海では視界が制限されることや、農業用ロボットの場合は農地の地形が複雑であること、配送ロボットの場合は人間の介入が必要など、より複雑なシナリオへの対応と同時にその他多くの課題にも対応する必要があります。サービスロボットを安全かつリスクを最小限に抑えながら稼働させるために、通常は規制や制限(データプライバシーポリシー、ロボットの大きさの制限、最高走行速度など)が設けられます。これらの規制により市場参入企業の商業化や規模拡大が制限されることがあります。その一例がソーシャルロボットです。ソーシャルロボットは、人と接触を通じて情報を簡単に収集できてしまうことから、さまざまなデータプライバシーポリシーへの対応を伴います。データ侵害を防ぐため、メーカーは自社の製品をデータプライバシーの規制に確実に準拠させる必要があります。もう1つの例が配送ロボットです。自動運転は多くの人に受け入れられてきていますが、多くの国ではユーザーからの信頼度が低いことや、運輸監督省庁によって規制が定められていないことなどから、完全自動運転の移動式配送ロボットはまだ小規模な試験段階にあります。しかしながら、最近の新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、一部の規制については緩和へと向かう道筋ができています。新型コロナによりここ3年間で非対面型の配送や自動配送に対する需要が急増しました。その巨大な需要を踏まえて、規制当局も一部の制限を緩和し始めています。また、より多くの物流ロボットが法的に認められるようになることを示唆する文書を多くの国が公開しているため、このトレンドは続くとIDTechExは見ています。
 
使いやすさ + 技術的複雑性の低さ + 低価格 = 導入の増加?
 
配送ロボットと清掃ロボットは、次のような理由から代表的なアプリケーションとなっています。
 
1. 技術的に簡素であること - 不確定要素の多い複雑な環境で稼働するサービスロボット(水中ロボット、キッチンロボット、農業用ロボットなど)とは異なり、清掃ロボットや物流/配送ロボットは人気のないショッピングモール、倉庫、住宅など、主に適切に制御された屋内環境で稼働するように設計されています。適切に制御された環境によって設計の簡素化、使いやすさ、高い堅牢性が実現するため、市場への普及が促進されます。
 
2. 低価格 - 技術的複雑性が低いため、メーカーはより安価な構成部品とより単純な技術を使用することで、コストと価格を抑えて値ごろ感を高めることができます。低価格によって導入への障壁が大きく下がるので、市場への普及が加速します。
 
サービスロボットごとの価格帯. Source: IDTechEx
 
まとめ
 
複数の産業で自動化のポテンシャルがあるものの、サービスロボットは全般的に規制などの課題を抱えているために、今なお商業化の比較的初期の段階にあります。しかしながら、新型コロナによって一部のサービスロボットの利用数が加速しており、多くの当局が制限を緩和し始めたことで、実用化されるサービスロボットも出てきました。サービスロボットの市場への普及に関しては、規制以外に技術的複雑性と価格についても考慮する必要があります。適切に制御された環境でロボットを稼働させることが、通常は技術的複雑性と価格を低く抑えることにつながります。
『サービスロボット 2022- 2032年: 技術、有力企業、市場』 アプリケーション別、地域別の10年間の市場予測を提供しています。 Source: IDTechEx
 
IDTechExは、サービスロボットの技術、アプリケーションごとの開発状況、ソーシャルロボットや物流ロボットに関する規制、今後の動向に関する金融面での影響などを含む、サービスロボットの市場動向をまとめた新しい調査レポート『サービスロボット 2022- 2032年: 技術、有力企業、市場』 を発行しました。このレポートには企業事例とともに各アプリケーション領域も深く掘り下げて調査しています。さらにソーシャルロボット、配送・物流、殺菌・清掃、農業、キッチン・レストラン、水中ロボットなど、各カテゴリーの10年間のきめ細かい市場予測を行っており、サービスロボットについての深い理解が得られます。
 
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