電気自動車が熱伝導性材料の需要を牽引

Dr James Edmondson
熱伝導性材料(TIM)は、多くの電子機器やエネルギー貯蔵装置の重要な構成要素です。基本的に、熱が発生して(例えばヒートシンクに)伝達される必要がある場合、一般的にTIMが必要となります。TIMの形状や組成は用途や市場によって大きく異なりますが、ほとんどの大手材料メーカーがTIMを製造しています。熱管理とTIMの必要性に焦点を当てた業界がいくつか出現し始めており、非常に大きな潜在的市場につながっています。
 
電気自動車(EV)が未来の交通手段であることは疑いの余地がありません。COVID-19が自動車業界全体に影響を与えたにもかかわらず、2020年のEV市場は成長を続けました。EV市場は今後10年間で急速な成長を遂げるばかりではなく、エネルギー密度の向上や急速充電器の導入、長寿命化、防火安全性を促し、そのいずれにも効果的な熱管理とそれを支える材料が必要になります。EV用バッテリーの設計には統一の規格がなく、セルの形式や熱管理技術、パックの設計も多種多様であるため、熱伝導材料(TIM)の使用量や利用率はそれぞれで大きく異なります。IDTechExでは、セル形式別の市場シェアやエネルギー密度などを含む、包括的なモデルデータベースを使用してEV用バッテリーの設計について広範な調査を行っています。
 
新しい調査レポート『熱伝導材料 (サーマルインターフェイスマテリアル)2021-2031年:技術、市場および市場機会』では、(乗用車、バス、トラック、バン、二輪車などの)車両セグメント別EV用バッテリーの需要、車載部品別ティアダウン分析によるTIM利用率、TIM利用パターン別のトレンドとドライバに関する分析を取り上げています。
 
図: 調査対象カテゴリーのうち、2031年にはEVがTIMの最大の需要を生み出す。 出展: IDTechEx
テスラ、BYD、フォルクスワーゲンをはじとする多くのメーカーが、1つのパックに複数のモジュールを格納する手法をやめ、セル・トゥ・パック(CTP)方式を採用する意向を表明しています。これにより、バッテリーパック内の多くの材料(モジュール筐体、冷却回路、モジュール接続部品など)が不要になるか、必要性が低下します。一部の部品はなくなると思われますが、セルから熱管理システムに熱を逃がす何らかの機構は必要であることからTIMの必要性は変わりません。車両1台当たりのTIMの使用量は減少する可能性がありますが、熱管理を重要視する全般的な傾向と、EV市場の急成長が、TIMに対する需要を牽引し、最大の潜在市場の1つを生み出すことになるでしょう。IDTechExでは、EV業界に必要なTIMの量が、2031年には2020年の10倍に増加すると予測しています。
 
EV demand is increasing across many segments and with it, the demand for TIMs. 出展: IDTechEx
 
IDTechExの新しい調査レポート『熱伝導材料 (サーマルインターフェイスマテリアル)2021-2031年:技術、市場および市場機会』では、TIMの形状・組成の考察や市販品のベンチマーク評価を行い、新しい先端材料について詳しく説明しています。また、新興市場における現在のTIMの用途だけでなく、電気自動車用バッテリー、データセンター、LED、4G/5Gインフラ、スマートフォン、タブレット、ノートPCといった新興市場の分野における主なドライバや要求事項についても分析しています。さらに、利用分野と物量(トン)の観点から見た10年間の詳細な市場予測を、これらのセグメントごとに掲載しています。
 
 
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