導電性接着剤がエレクトロニクス業界に与えるインパクト

導電性接着剤がエレクトロニクス業界に与えるインパクト

Thomas Lynch
circuit board
IDTechExは8月に導電性接合技術であるECAに関する市場調査レポート『導電性接着剤 2022-2032年: 技術、市場および見通し』を発行しました。導電性接着剤(ECA)は、鉛フリーはんだや銀焼結技術の競合品として勢いを伸ばしており、現在ではカーエレクトロニクス、家電製品、ディスプレイなど、エレクトロニクスの各種用途で使用されています。
 
IDTechExの最新レポートのテーマである導電性接着剤(ECA)は、導電性フィラー材料と構造用樹脂材料から作られます。導電性フィラーは通常金属製の粉末であり、接合部をつなぐ導電ブリッジを形成します。一方、構造用ポリマー樹脂は、接合部をつなぎ止め、フィラー粒子を所定の位置に保持します。今回のレポートでは、銀、ニッケル、金といった一般的なフィラー材料の選択肢を特定し、ECAに使用する場合のそれぞれの利点について考察します。また、エポキシ、シリコン、アクリルといった一般的なポリマー樹脂材料についても取り上げています。
 
IDTechExでは、こうした従来型のECAに加えて、ECAの生産におけるいくつかの重要な展開や、市場を変革するまでに成長する可能性のある新しい製品・技術を特定しました。
 
ECAの主な利点の一つとして挙げられるのが、加工温度の低さです。その温度は、はんだなどの代替の選択肢よりもはるかに低くなっています。これにより、温度の影響を受けやすいポリマー基板など、幅広い基板材料にECAを使用できるようになります。そのため、ECAはフレキシブルエレクトロニクス用途に適した導電接合技術の選択肢となっています。ただし、ECAに欠点がないわけではありません。主な欠点の一つが、必要となる原料のコストの高さです。このことにより、いくつかの用途での普及が妨げられており、他の結合技術を使用して同じ効果を得られる場合、ECAの利点はそのコストに見合わない可能性があります。
 
ECAの主な用途分野は、この技術に非常に大きな市場をもたらす現行技術と市場は小さいながら成長ポテンシャルがはるかに大きい先進技術に分かれます。既存の用途分野の例には、カーエレクトロニクス、家電製品や、RFID、ディスプレイなどがあります。ECAに大きな機会を生み出す先進技術の例としては、フレキシブルエレクトロニクス、プリンテッドエレクトロニクス、ウェアラブルエレクトロニクスなどがあります。現時点では、ECAはコンピュータの画面からスマートフォンの回路基板まで、身の回りにある製品に使用されることがありますが、将来的にはウェアラブル技術を通じて太陽電池や衣服にまで広がる可能性があります。
 
IDTechEx has forecast the Global ECA market value, divided by application, between 2022 and 2032. The figure above shows a section of this forecast.
 
また本レポートでは、ECAの導入プロセスを主要な複数のステージに細分化し、各種塗布技術や接着剤を熱硬化させることの重要性など、各ステージにおける主な考慮事項について考察しています。
 
『導電性接着剤 2022-2032年: 技術、市場および見通し』は、製品分析及びインタビューで収集した情報をもとに主要な考察と商業的見通しを含んでいます。また、等方性導電性接着剤(ICA)と異方性導電性接着剤(ACA)の両方を取り上げ、それぞれ技術面と商業面の両方の観点から分析しています。将来的な用途分野のほか、成長性の違いやこれらの技術の将来予測についても、接着剤の種類ごとに検討を行っています。
 
様々な新しい産業に影響を与える可能性のあるECAは、将来的に重要な技術となる可能性があり、その普及に向けた準備が鍵となるでしょう。
 
さらに詳しくは、調査レポート 『導電性接着剤 2022-2032年: 技術、市場および見通し』をご参照ください。
 
IDTechExの調査レポートは、
・アイディーテックエックス株式会社 (IDTechEx日本法人) が販売。
・IDTechExからの直接販売により、お客様へ各種メリットを提供。
・ご希望の方に、サンプルページ 送付。
・オンラインでの試読については、ご相談ください。
・その他、調査レポートに関する、質問、購入に関する問い合わせは、
 下記担当まで。見積書、請求書も発行します。
 
IDTechExの調査レポートを購入すると、30分のアナリストタイムが提供されます。直接アナリストにレポートに関する質問が可能です。詳しくは、下記担当までお問い合わせください。
 
問合せ先
アイディーテックエックス株式会社
東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル21階
担当:村越美和子  m.murakoshi@idtechex.com
電話 : 03-3216-7209
 
IDTechExは、調査、コンサルタント、イベントを通して、戦略的なビジネス上の意思決定をサポートし、先進技術からの収益を支援しています。IDTechExの調査およびコンサルティングの詳細については、IDTechExの日本法人、アイディーテックエックス株式会社まで、お問い合わせください。