マイクロLEDはディスプレイ技術への道を照らすのか?

マイクロLEDはディスプレイ技術への道を照らすのか?

マイクロLEDはディスプレイ技術への道を照らすのか?
マイクロLED技術はここ数年、特にApple がマイクロLED専門のスタートアップ企業のLuxeVueを買収した2014年から、業界誌やコンシューマー向け技術誌を賑わしています。大手テクノロジー企業各社が人気の高い自社の消費者向けテクノロジーにマイクロLEDを競って組み込み始めたことで、マイクロLEDがテレビ、スマートフォン、ウェアラブルなどにおける「次なる目玉」になるだろうという憶測が飛び交いました。
 
今のところ、そこまでには至っていませんが、ここ数年の間に、ソニー、LG、サムスンなどの企業が、大型のマイクロLEDスクリーンを発表しています。他の企業も、さまざまなマイクロLEDの試作品を市場に投入しているほか、さらに多くの企業が同様の計画を表明しています。
 
マイクロLEDは、市場とコメンテーターたちを賑わしていますが、現在主流となっているLCDやOLEDなどの技術に自然な形で置き換わっていくのかどうか、そしてその置き換えがどのように進むのかという問題は、少々複雑です。
 
IDTechExの調査レポート「マイクロ LED ディスプレイ 2020-2030年:技術、商品化、チャンス、市場および有力企業」では、現在のサプライチェーンと生産能力のギャップが、ある面で発展を妨げていると考えられると同時に、大きな機会を生み出している可能性もあることを明らかにしています。
マイクロLEDとは、何?
マイクロLEDディスプレイは、今でも駅や空港の出発時刻表示板などで広く使われている従来のLEDディスプレイから派生したものです。マイクロLEDは画素として機能し、それ自体が発光するため、「自発光」と呼ばれています。その名が示すように、マイクロLEDは従来のLEDよりもはるかに小さいLEDチップを使用しています。正式に定められた定義はありませんが、マイクロLEDチップの大きさは、一般的に100マイクロメートル未満(つまり、LEDの1画素当たりの発光面積は100×100マイクロメートル未満)です。
 
マイクロLEDのサイズと性質は、ディスプレイ画面に使用した場合に複数の利点をもたらします。その色域は素晴らしく、完璧な黒色と100万ニトを超える輝度を備えています。マイクロLEDスクリーンは、6,000ppiもの高い解像度を確保しながら非常に薄くすることが可能で、広い視野角を備えています。その上、マイクロLEDスクリーンは寿命が長く、柔軟性や透明性を持たせることが可能で、センサー技術(スマートフォンのディスプレイにおいて画面のロックを解除する生体認証センサーなど)を組み込むことができます。
 
さらには、大型で、かつスクリーンに近づくにつれて解像度が目に見えて低下する従来のLEDスクリーンとは異なり、マイクロLEDディスプレイでは近づいても鮮明さが維持されます。加えてマイクロLEDは、さまざまな画面サイズで使用することができます(つまり、マイクロLEDは極めてスケーラブルです)。図1は、他のディスプレイ技術と比較したマイクロLEDディスプレイの性能を示しています。
 
しかし、これだけの利点がある状況にもかかわらず、なぜマイクロLEDディスプレイは普及しないのでしょうか。
マイクロLEDが広まらない理由とは
マイクロLEDディスプレイは、成熟の初期段階にある先進技術であるために、現在は高価で製造するのが困難です。この点を改良し、マイクロLEDの潜在的なコスト削減と効率向上を完全な形で実現するには、さまざまな技術のイノベーションと進化が必要です。
 
例えば、製造規模の拡大をもたらす工程は、市場にプラスの影響をもたらします。チップ転写、修理、検査、光制御の技術を向上させることも同様です。
 
このような課題への対応は、とりわけ複雑さやリスクを伴うものである必要はありません。多くのコンポーネントは、既存の成熟した製造プロセスに基づいているからです。したがって、関連する分野の多くの企業に開かれた機会を提供するものであると捉えることができます。マイクロLEDの製造を改善することができれば、多彩な用途分野、ひいては商業的な可能性が広がっていくでしょう。
 
Figure 1: The value propositions of various display technologies (出展: IDTechEx)
マイクロLED市場には、どのようなチャンスがあるのか?
「マイクロ LED ディスプレイ 2020-2030年:技術、商品化、チャンス、市場および有力企業」では、関連技術、市場、プレイヤーの包括的な分析を通じて、大きな可能性と幅広いアプリケーションを持つ先進技術であることを明らかにしています。これに伴い、ディスプレイ技術分野のプレーヤーとその周辺には多くのチャンスがあります。同時に、この市場に興味を持つ企業や個人は、もちろん、戦略的な意思決定を行うためには、プロセスや背景を十分に理解する必要があります。
 
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