2020年のEV販売台数は2400万台に

2020年のEV販売台数は2400万台に

2020年のEV販売台数は2400万台に
今年、電気自動車、船舶、航空機などのEV(電動輸送機器)の市場規模は、販売台数にして2,400万台になると予測されます。これは、新型コロナウイルスの影響によって前年比の販売台数が約19%減少することを表しています。電気自動車や電動二輪車といった都市型車両は、販売台数、バッテリーの需要、モーターの需要が最も多く、消費者主導の市場と同様に、コロナウイルスの流行による影響をもろに受けています。
 
BEV/PHEVタイプの乗用車、バン、トラック、バス、電動二輪車と、BEV/PHEV/HEVタイプの小型船舶、大型船舶、航空機を示すグラフ。出展: IDTechEx調査レポート 『EV: 電気自動車、船舶、航空機 2021-2041年』
2,400万台の売り上げの90%余りを占める電動二輪車の販売台数は、驚くべきものがあります。この売り上げは、市場が成長していない中国から来ています。事実、S字曲線はすでに峠を越えています。この市場は、20年にわたる成長の後、2016年に販売台数が約3,000万台のピークを迎え、その後、それよりやや低いレベルで安定していました(2019年の販売台数は約2,600万台)。
 
中国では消費者の購買力が急速に高まっていることから、現在、中国で人気の(そして将来成長が見込まれる)都市型移動手段は乗用車です。しかし、中国の電動二輪車の販売台数は莫大であるため、(インドなど)電動化を進める意欲を持つ、オートバイが主流の他の地域が、グローバル市場に影響を与えるのはまだしばらく先になると思われます(2029年には3,000万台の大台を再び超えると予測されます)。現在、電動二輪車の販売台数が全体の90%余りを占めているにもかかわらず、電動二輪車のリチウムイオンバッテリーは、車両当たりのバッテリーサイズが小さい上に、アジアの超小型モビリティセグメントでは鉛蓄電池が主流であるため、その需要は市場のわずか11%を占めるにすぎません。
 
それとは対照的に、電気自動車は販売台数が2番目に多く、車両当たりのバッテリー容量が比較的大きくなっています。IDTechExの最新レポート『EV: 電気自動車、船舶、航空機 2021-2041年』では、販売台数は全体の7%であるが、バッテリーの需要は70%を超えており、この比率は今後20年間にわたって増加し続けると予測しています。
 
不思議なのは、プラグイン電気自動車(BEVとPHEV)が新型コロナウイルスによる逆境をどのように乗り越えたかということです。新型コロナウイルスと世界的な景気後退によって消費者が価格に敏感になり、そのことが高級電気乗用車にとって逆風となっています。しかし人気モデルの受注残が多く存在し、今日の電気自動車の購買層は価格にそれほど敏感でなく、また温室効果ガスの排出削減目標を達成するために政府が継続的な取り組みを行っていることが、この逆境を乗り越えられた理由であると考えられます。欧州と米国では売り上げが回復し、国家規模でロックダウンが行われている間でも概ね横ばいで推移していました。IDTechExの予測では、下期は緩やかな回復を示すと考えられますが、新型コロナウイルスの「第2波」による逆境下でも高い売り上げを維持できるかどうかは未知数です。一方、中国ではこれまでマイナス成長でしたが、これは新型コロナウイルスが大流行する前の2019年6月以降の購入補助金の最大60%削減という施策によるもので、新型コロナウイルスの流行によってこの傾向が強まったものの、新型コロナウイルスが引き金となったものではありません。
 
さらに詳しくは、IDTechExの最新レポート『EV: 電気自動車、船舶、航空機 2021-2041年』を、ご覧ください。このレポートは、IDTechEx の電動輸送機器(EV)の販売台数、バッテリー需要、市場規模など基軸となる見通しを一箇所にまとめたものです。レポートの各章では、輸送機器のサブセグメント(二輪車、乗用車、バン/LCV、トラック、バス、プレジャーボート、商用船舶、深海探査艇、有人飛行機)、または実現技術(リチウムイオンバッテリー、電気モーター)の主な牽引要因、傾向、予測をまとめています。
 
IDTechExは、関連市場の規模、バッテリの需要、従来の自動車を凌ぐ勢いで急成長する電動輸送機器(EV)市場について明確な情報を提供することで、業界関係者の皆様がより多くの情報に基づき、電動輸送機器(EV)業界への投資や重点化の判断を下せるようになることを目指しています。
 
IDTechExは、EVやバッテリーに関するさまざまな調査レポートを発行しています。詳しくは各調査レポートの詳細ページでご確認ください。
バッテリー関連:www.IDTechEx.com/research/ES
 
IDTechExの調査レポートは、
・アイディーテックエックス株式会社 (IDTechEx日本法人) が販売。
・IDTechExからの直接販売により、お客様へ各種メリットを提供。
・ご希望の方に、サンプルページ 送付。
・オンラインでの試読については、ご相談ください。
・その他、調査レポートに関する、質問、購入に関する問い合わせは、
 下記担当まで。見積書、請求書も発行します。
 
IDTechExの調査レポートを購入すると、30分のアナリストタイムが提供されます。直接アナリストにレポートに関する質問が可能です。
 
IDTechExは、調査、コンサルタント、イベントを通して、戦略的なビジネス上の意思決定をサポートし、新興技術からの収益を支援しています。IDTechExの調査およびコンサルティングの詳細については、IDTechExの日本法人、アイディーテックエックス株式会社まで、お問い合わせください。
 
問合せ先
アイディーテックエックス株式会社
東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル21階
担当:村越美和子  m.murakoshi@idtechex.com
電話 : 03-3216-7209