ウェアラブルセンサー市場は拡大中!
2022年10月11日
以前にも増して多くの人が、自分の活動レベルをモニターするためにウェアラブルセンサーを利用するようになっています。しかし、単純な歩数カウントから始まったウェアラブルセンサー市場は、より複雑な健康モニタリング分野へと拡大しつつあります。ウェアラブルセンサー技術のイノベーションにより、腕時計や皮膚パッチを通じてアクセスできる生体認証の領域は広がっています。これは、遠隔患者モニタリングや分散型臨床試験への需要の高まりだけでなく、一般消費者からの期待の高まりにも対応しようというものです。この中には、健康データに対するアクセス性の向上だけではなく、拡張現実内でのヘッドセットやアクセサリを使用したより没入感の高い体験も含まれます。
ウェアラブルセンサー技術は千差万別であり、過剰な宣伝文句と現実を区別することがますます難しくなっています。ウェアラブルセンサーに関するIDTechExの最新レポート「ウェアラブルセンサー 2023-2033年」では、センサーの種類、生体認証、フォームファクタを巡る複雑な状況を分析しています。この中には、バイタルサイン、ストレス、睡眠、さらには脳活動まで測定する慣性計測装置、光学センサー、化学センサーも含まれます。各センサータイプが今後10年間にわたって商業的成功を収めるための主な機会と課題を取り上げています。
歩数計以外の用途を見つけるモーションセンサー
動作検知用機器は十分に確立されており、ほとんどのウェアラブルに加速度計が組み込まれています。したがって、コモディティ化に伴いメーカーの利益率が低下する中において、利用分野を拡大することが成長を維持するうえで不可欠です。
新たなユースケースとしては、健康保険の報酬、臨床試験、プロアスリートのモニタリングなどがあります。MEMSの主要メーカーは、これらの分野に積極的に参入するべく、半導体不足への対応や規制当局からの認可取得に取り組んでいます。IDTechExのレポートには、インタビューに基づくモーション・センサーの主要企業プロフィールが掲載されています。
心拍検出の先を模索する光学センサー
スマートウォッチの利用者にとって、デバイスの裏側にある赤と緑のライトはなじみあるものです。そこから心拍数データや血中酸素濃度を取得し、分析を行って、消費カロリー、VO2 Max(最大酸素摂取量)、睡眠の質に関する有用な情報を導き出しているのです。
センサーの開発者たちが関心を寄せているのは、PPG(フォトプレチスモグラフィ:光電容積脈波)信号を解析する新しいソフトウェアによるものか、分光法用の新しい機器によるものかを問わず、光によって非侵襲的に測定できることの限界を押し広げることです。多数の企業がウェアラブル血圧計の商用化をリードしようと争っている一方で、病院の検査や血糖測定に取って代わる「Clinic on the Wrist」デバイスに照準を合わせている企業もあります。

Source: IDTechEx - 「ウェアラブルセンサー 2023-2033年」
電極で心臓、筋肉、脳のモニタリングが可能に
ウェアラブル技術に導電性材料を取り入れることは、単純なコンセプトです。しかし、そのコンセプトが、心臓を測定するために皮膚に貼る湿式電極、脳信号を分析するヘッドフォン内の乾式電極、筋肉の動きを定量化する皮膚パッチ内のマイクロニードルなど、多岐にわたるウェアラブルセンサーにつながってきたのです。また、ヘルスケアのためのバイタルサインモニタリングや睡眠分析から、マーケティング、生産性のための情動反応やストレスモニタリングまで、電極の幅広い利用分野を生み出してもいます。
IDTechExの最新調査レポート「ウェアラブルセンサー 2023-2033年」 では、ウェット、ドライ、マイクロニードル、電子皮膚という4つの主要な電極のカテゴリにセクションを割いています。これには、主要な材料と製造要件の概要が含まれています。
化学センサーが指先の穿刺に代わる方法を提供
化学センサーにより、糖尿病患者が指を刺さずに血糖値をモニタリングできるようになってきています。しかし、市販のデバイスではまだ皮下に針を挿入する必要があります。そのため、侵襲性の低いウェアラブルセンサーを求める動きが続いているのです。最新のレポートでは、既存の連続血糖測定(CGM)市場の概要を説明し、マイクロニードルやその他の体液を使用する競合技術の分析を行っています。また、新しい生体認証を特集し、水分補給、アルコール、乳酸を中心に、糖尿病管理分野以外にある化学センサー開発者の機会を評価しています。
概要と見通し
IDTechExは、ウェアラブルセンサーという自己定量化(Quantified Self)へと向かうトレンドを支える技術が、いかに時間をかけて社会に取り入れられるようになるのかについて洞察を提供しています。主な成長ドライバー、デジタルヘルス、遠隔患者モニタリング、XR、メタバース、アスリート(あるいはスポーツ愛好者)向けのパフォーマンス分析です。本レポートでは、これらすべてのメタトレンドなどを解説しています。
IDTechExのウェアラブルに関する調査は、50以上のウェアラブル製品タイプの進捗を追跡しています。各製品において、調査の主要な焦点は、統合されたセンサータイプを理解し、特徴付けることである。最新調査レポート「ウェアラブルセンサー 2023-2033年」は、これらの製品カテゴリーごとに、12種類のセンサータイプに着目し、主要なセンサーコンポーネントを調査しています。ウェアラブル製品の詳細な予測とセンサーの状況やサプライヤーの理解を組み合わせることで、ウェアラブルセンサーについて、2010年から現在までの履歴データと2023年から2033年までの予測で、収益、価格、数量などの面で非常に詳細な予測を可能にしています。
最新のウェアラブルセンサー市場を詳しく理解するために、IDTechExの最新調査レポート「ウェアラブルセンサー 2023-2033年」 をご活用ください。
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