IDTechExのEVデータとツールポートフォリオが示す予想外のトレンド

IDTechExのEVデータとツールポートフォリオが示す予想外のトレンド

infographic showing an electric car, calculator, chart and elements from the periodic table
2021年には、自動車メーカーが電動化目標を引き上げたり、発表されるバッテリー式電気モデルが増加したり、新技術採用戦略が計画されるなど、電気自動車が未来の自動車業界の主役としての地歩を固めつつあります。こうしたトレンドを正しく理解するには、詳細で品質の高いデータが不可欠です。

IDTechExの電気自動車モデルの新データベース

広範囲をカバーするIDTechExの「電気自動車の売上、モデル・技術のデータベース」は、スプレッドシート形式のデータベースで、2015~2020年の中国、欧州、米国における主要BEV・PHEV車の販売台数を掲載しています(145のモデルとその派生モデルに関するデータを含む)。販売データに加えて、バッテリー容量、セル形式、バッテリーのサプライヤー、バッテリーのケミストリー、セル・パックのエネルギー密度、熱管理方式、モーター技術、出力などの情報も掲載しています。モデルごとに分けられた詳細なデータにより、業界レベルの概要に加えて、技術のトレンドを詳細に分析することが可能です。バッテリーのケミストリーを考慮すると、ニッケルマンガンコバルト酸化物(NMC)の一種であるNMC811など、ニッケル含有量の高い正極にメーカーの注目が向かっていることはよく知られています。一方、リン酸鉄リチウム(LFP)電池が大きく復活することを予想する人は少ないでしょう。LFP電池はエネルギー密度が低いために中国の政策立案者からの支持を失い、2019年にかけて急速に市場シェアを失いました。しかしここ1年の間に、BYD がLFP角型セルを用いたブレードバッテリーを発表し、テスラがLFP電池を搭載した中国現地生産のモデル3を発表しました。この矛盾した動きが、価格、原材料、安全性、地域ごとのサプライチェーンダイナミクスを左右します。
 
また「電気自動車の売上、モデル・技術のデータベース」では、電動トラクションモーターのトレンドにも注目しています。ほとんどの電気自動車のトラクションモーターに使用されている磁性材料用レアアースの供給については、懸念の声が多く上がっています。一方で、中国は世界のレアアース供給網の大部分を支配しており、そのことが、リスクと価格の変動性を生じさせています。このデータベースを見ると、非永久磁石を用いたモーター(誘導モーターや個別に励起される巻線形モーター)の採用が静かに進んでいることが分かります。これらのモーターは今なお新しいモデルに導入されており、永久磁石の価格が急騰した場合に不可欠な技術となる可能性があります。
 
このデータベースは、IDTechExの先進電気自動車に関する調査を支えており、さらに地域別の詳細、パワートレイン技術、自動運転車を網羅したレポートにまとめられています。
 

電気自動車用バッテリーセル・パックの材料

電気自動車のリチウムイオン電池は、電気自動車が代替する内燃機関(ICE)車と比較すると、セル・パックレベルでの材料の需要が大きく異なります。ICEのドライブトレインがアルミニウムと鋼鉄の合金に大きく依存する一方で、リチウムイオン電池は、ニッケル、コバルト、リチウム、銅、絶縁材、熱伝導材料など、他にも多くの材料をセル・パックレベルで利用しています。IDTechExの調査レポート「電気自動車向けバッテリーセル&パック用材料 2021-2031年」では、EVの組み立てと製造に使用される材料を評価するため、EV向けのバッテリーセルとバッテリーパックの設計におけるトレンドを特定、分析しています。また、市場価格以外に需要(トン換算)の観点から見た、20以上の主要材料カテゴリーの詳細な市場予測も掲載しています。
 
この調査を補完するため、IDTechExの新しいツール「電気自動車(EV)のバッテリーセルおよびパック材料のシナリオ予測ツール」では、さらに深堀りした量的な予測と仮説を提供しており、EVに関する予測をさまざまなシナリオを基にカスタマイズできるようにしています。このスプレッドシート形式のツールでは、自動車市場におけるBEV・PHEV向けバッテリーのセルレベル、パックレベルでの各種材料の需要強度に関するIDTechExの仮説を一覧で表示します。また、2021~2031年の多金属材料やその他材料の需要(トン換算)の予測も収録しています。こうした予測以外にも本ツールでは、ユーザー独自のBEV・PHEVの販売台数とバッテリー容量の予測を使用して、これらの変動要素が今後10年間の需要にどのように影響するのかを確認できるようにしています。付属のシナリオ構築ツールで、材料ごとに複数の売上予測を同時に比較することも可能です。
 
「電気自動車(EV)のバッテリーセルおよびパック材料のシナリオ予測ツール」からのサンプル:電池セルおよびパックの材料別需要 

IDTechExの電気自動車関連リサーチ

IDTechExでは、さまざま電気自動車関連の調査レポートを発行しています。ぜひ、一覧でご確認ください。
IDTechExのスプレッドシート形式のデータベースは、
・アイディーテックエックス株式会社 (IDTechEx日本法人) が販売。
・IDTechExからの直接販売により、お客様へ各種メリットを提供。
・ご希望の方に、データベースのデモもアレンジいたします。
 下記担当まで。見積書、請求書も発行します。
 
問合せ先
アイディーテックエックス株式会社
東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル21階
担当:村越美和子  m.murakoshi@idtechex.com
電話 : 03-3216-7209
 
IDTechExは、調査、コンサルタント、イベントを通して、戦略的なビジネス上の意思決定をサポートし、先進技術からの収益を支援しています。IDTechExの調査およびコンサルティングの詳細については、IDTechExの日本法人、アイディーテックエックス株式会社まで、お問い合わせください。